Shelter From The Storm



ディラン3日目。2008年6月以来演奏されていなかったShelter From The Stormが登場しました。メロディの原型をまったく留めていないので歌詞を聴きとって辛うじて確認。力強いロックに生まれ変わっていました。ツア初登場曲は9曲でこれで通算36曲。同じ3日間で比較すると去年のボストンが33曲、ニューヨークが32曲ですから、ひときわヴァラエティ豊かと言えるでしょう。5日間でどうなるのか、さらに東京7日間がどうなるのか、先が楽しみです。3日間で言えることは、バンドの調子は絶好調ということ。ライブハウスと言うこともあってか、ロック色が今までになく強くなっています。演奏については大満足なのですが、客席?環境はかなりひどい状況です。Boblinksに投稿されたKathleenのレヴューには私に近い整理番号で入場し前から3列目をキープしたもののphysically my most miserable Bob concertと書かざるを得ない悲惨な体験が記されています。追加公演ということで定員に達していなかった初日でこの状況ですから「完売」の2日目3日目はもっとすごい混み合い方でした。ほとんど満員電車状態ですから「踊る」余地ゼロ。拍手で挙げた手はもう下ろせないというほどです。ただしあのディランバンドの白熱の演奏を目の前に体感することは想像以上に素晴らしく、私のような覚悟を決めたまだ多少体力が残っている者は、いい整理番号のチケットが手に入ってそこにいられることに感謝するばかりでした。会場の1階は着席だと783人、スタンディングだと2000人と公表されています。この2000という数字は消防法で定められた定員であって、音楽環境としてはこんなにたくさん詰め込むものではないのでしょう。ホワイエに収容人数に見合った広さがないために、入場整理が野外になってしまい、退場時には大混雑が発生するなど、状況をさらに悪化させています。そんなハコに\12,000を払い、会場時刻ぴったりに羊が小屋に収容されるかのように整然と入場が始まり、駆け出す者もなく静かに会場におさまり、1時間もの間立錐の余地もない状況で静かに待ち続け、ほとんど諍いも起きない集団の自制力については、胸を張ってもいいかもしれません。よその国ではありえないのではないでしょうか。観客は思ったより若い人が多く、私の世代よりはライブ慣れっしているのかもしれません。初日に気分が悪くなった1人は私より一回り以上若い人だったそうですが・・・。ハコは大阪湾を埋め立てて造られた辺鄙な淋しい新開地にのんびりと控えめに置かれています。
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2010/03/14(Sun) 11:49:44 | Dylan
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木下道郎 ・ 建築家
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