冬の朝の調べ

静かな冬の朝の音楽はチュニジアからECM経由で届けられたAnouar BrahemThe Astounding Eyes Of Rita。12弦のマグレブの弦楽器ウードとバス・クラリネットのデュエット。前2作にはピアノが入ってちょっと西に寄りましたが、今回は打楽器のダラブッカとベンディルが加わってもとに戻りました。2008年に亡くなったパレスチナの詩人Mahmoud Darwishに捧げられています。壁の中ほどに埋め込んだJBL4311の音が斜め天井でほどよく拡散され、目をつむるともっと大きな空間にいるかのようにも感じられます。柔らかい、何故か懐かしい音。梅に兎の暖簾もオレンジ色のフクもみんな包みこんでしまう感じです。左側の壁に吊り下げられているユーカリの枝葉が見えるでしょうか。
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夕方前に近傍のワインバーcalvetへ。勝沼の醸造家3人を招いて勝沼のワインを楽しむパーティに参加しました。つくり手を目の前に味わうワインは格別です。いつもよりは少し「甲州」寄りにセットされた真鯛の昆布〆や大根のおでんや蕪のサラダなどをつまみに20種近いワインを楽しみました。ブルーチーズをポートワインで練ったペーストもいけました。いつもながらcalvetの味は確かです。フランスには存在しない感じの個性的な勝沼ワインもいくつか発見。日本ならではのブドウ品種。白ならば「甲州」で決まりですが赤は「ブラック・クイーン」でしょうか「プチ・ベルドー」でしょうか。まだ30代の若い醸造家たちの熱いスピリッツに触れて、勝沼のワインの将来がより楽しみになりました。国産ワイン専門のワインバー開業準備中のご夫婦にも出会いました。元気いっぱいのワインの写真は上から塩山洋酒醸造甲斐ワイナリーマルサン葡萄酒です。ちょうどこの時[thyme]で開かれていた「手打ち蕎麦の宴」に顔を出せなかったのは残念。
2011/01/24(Mon) 06:14:48 | doglog
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木下道郎 ・ 建築家
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