お知らせ

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7月1日18時に日大生産工学部で木下の公開レクチャーがあります。懇親会もありますので近くの方はお立ち寄りください。再会を楽しみにしています。
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神宮前の集合住宅[alley#1]のopenhouseは7月2日土曜日10時から18時です。入居希望の方はこちらのサイトをご覧ください。

片瀬山へ

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篠原一男が設計した住宅を見学させていただくという機会に恵まれて片瀬山へ出かけるついでに江ノ電。日曜日の観光客の群れには圧倒されましたが、楽しい乗り鉄の旅になりました。まともな写真が撮れなかったのでジオラマ。

犬が歩く

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歩くのが好き。この前の数少ない休みの日もじっとはしていられなくてプロジェクトの土地を見にでかけました。渋谷から西麻布に向かう高速3号線下の快適とは言い難い散歩でも見どころいろいろ。一番お気に入りの写真はこの重ね写し画像かな。犬が邪魔?
7月1日[lecture series]
7月2日[alley#1] openhouse
犬は歩き続けます。

shoofly

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暗鬱な梅雨空の下の生命感。クロホオズキとはよく言ったもの。ナス科オオセンナ属Nicandra physalodes Violaceaほおずきとは別種。英名のshooflyには四季のデリカシーがないな。

[faucet]

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息子に連れられて行ったのは円山町のビールこだわりの店。40種類のクラフトビールが樽から飲める。息子はウワバミ系なのでうっかり付き合うとアブナイのですが、ビールに関してはたいへん詳しく勉強になります。頼もしくなったものだなあ。度数の高い値段も高いのを集中的にトライしたら、案の定、酔っぱらいました。

mohito

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3杯目のモヒートのミントはなんとキューバ産。かつてハバナで楽しんだ味にかなり近いワイルドな仕上がりだけれども、やっぱり嗜好品は環境依存が大きいかな。現地で味わった全体は再現できないように感じました。キューバの話で隣席の女性と盛り上がりすぎて、バーからやんわりとイエローカード。確かに。さすがに銀座のバーですね。普段あまりお酒が得意ではない娘とお酒を肴に楽しく過ごせて幸せ。

[star bar]

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大学生の娘に誘われてカクテルで有名な銀座のバーへ。1杯ずつのつもりだったのにいろいろ教わりながら楽しんでいるうちに3杯まで進んでしまいました。チェイサー用の氷は限りなく透明でほとんど見えないなど随所に細かい技ありです。1杯目は私の定番エクストラ・ドライ・マティーニ。ジンはbeefeater24。果物類にもたいへんな拘りがあるようなので2杯目はスイカ・テキーラ。たいへん美しくかつ美味しい。


Assjel im Gehege

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こちらも斎藤輝彦さんの縁でリサイタルを聴き続けている瀬川裕美子さんは西洋音楽の周縁部に果敢に挑戦している若手ピアニスト。今回はヴァイオリン奏者でもあったパウルクレーの言説を黒子に「肥沃の国の境界」を探訪していく趣向。「線+ポリフォニー・・・」という副題は私には難し過ぎだが、演奏会には瀬川さん自身の随想、覚書、雑感からなる分厚い小冊子が付属していてこれをじっくり読むとやっといくらかはわかってくる。が、ウェーベルン、「ハンマークラヴィーア」、近藤譲、ブーレーズという選曲も私のようなクラシック門外漢にとってはかなり手強い。シューベルトの即興曲とブラームスの間奏曲が一番楽しめたかな。小冊子に出てくるクレーのワラジムシAssjel im Gehegeが面白い。これもPolka Dotsと同じく1940年。演奏会後の懇親会は取りつく島がなくて壁の花状態になるのではと心配しましたが杞憂。楽しい豊かな時間を過ごすことができました。作曲家の近藤譲さん鈴木治行さんのほかには音楽の周縁部の専門家が多いのは瀬川さんの活動の幅広さの証でしょう。ゲーテ自然科学の集い代表の粂川麻里生さんが息子のドイツ語の先生だったのは奇遇。舞踊評論家の石井達朗さんはワークショップがかかわった[from DANCE]@白州で田中泯と高橋アキの競演を体験されているという縁もありました。会場の小石川テラスのカーペットは[A clinic]でサイン計画をお願いした今話題の野老さんのデザイン。音楽の縁も奥深し。


Polka Dots and Moonbeams

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斎藤輝彦さんに誘われて吉岡裕子さんのピアノを聴きに高崎まで出かけた時に出会ったのがジャズ・ベーシストの山田晃路さん。たまたま私の誕生日に新宿Somedayに出るというので表敬訪問。ヴォーカルメインのピアノトリオのピアノはあの佐藤允彦。よかったですね。演目はDylanが直近の2枚のCDで取り上げている旧き佳きアメリカの歌と同じ時代の音楽。以前ならリクエストなど及びもつかなかったはずだけれどFallen AngelsからPolka Dots and Moonbeams(Jimmy Van Heusen-Johnny Burke,1940)をお願いしました。ヴォーカルの後藤芳子さんの想い出の曲だそうで、1958年にベニー・グッドマンが来日した時にご自宅に招いてこの曲を歌ったのだそう。もう80過ぎとは思えない元気さに驚かされました。75歳のDylanの歌の巧さも再認識。Happy Birthdayまで歌っていただいて、しあわせな夜。音楽の縁に感謝。佐藤允彦が鎌首をもたげたヴォーカル抜きの2曲はスリリングでした。やっぱり攻めないとな。

under construction

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今年の4年生の設計演習は敷地を新宿御苑の周縁部に設定している。先日学生たちと一緒に新宿御苑の先ず内側を一周してからその周縁部をぐるりと歩いてみて発見したのが新宿高校裏の宿屋街。新宿駅の至近距離にありながらシティホテルともラブホテルとも違う不思議な宿泊施設が集積している。簡易宿泊所とビジネス旅館には湿っぽい雰囲気が漂っているのに対して[apartment hotel shinjuku]はかわいい。ロビー、階段、廊下にはアートが散乱しかつ販売されていて屋上には[under construction]という名の会員制屋外バーがある。カウンターは単管足場とガラスで構成されていて確かに建設中の雰囲気。天体望遠鏡もセットされている。眼前に拡がる新宿高校グラウンドでの女子高生の部活が絶品ですよとマスターが教えてくれた。乾ききった大都会の隙間にこんな楽しい世界があったとは。会員になったのでいつでもご案内しますよ。グラウンドの向こうにNTTの不快なモノが屹立しているのだけが残念。

girolle

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阿部勤さんの自邸[中心のある家]で出会って以来気になっていたTete de Moineカーラーgirolle。特定のチーズを削るためにだけあるという汎用性の低さは鰹節削りと似ているかも。テットドモアンヌ付きの粋なプレゼントがうれしい。これからはワークショップ・パーティの定番だな。

thanks a lot

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みなさん、誕生日のお祝いありがとうございます。なにかと不安の尽きない世の中ですが、facebookやinstagramやlineといった新しいツールは悪くはないなと感じます。最近facebookの反応が鈍いのでinstagram経由でアップしているため写真が共通してしまっていますが、ツールに合わせて使い分けたいと思っています。[doglog]には定期購読者が何人もいらっしゃるようで励みになっています。でも一番うれしいのはアナログのインターフェイス。いろいろと幸せです。写真はfacebookやinstagramと同じコレにします。女の子ばかりでなく男の子もかわいい。

pieces

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去年の誕生日を祝ってくれた仲良し2人に誘われて東京文化会館のHilary Hahn。クラシックは門外漢だしヴァイオリンのコンサートは初めてなので予習のためにゲットしたCDのなかにベートーベンのヴァイオリン協奏曲があって記憶が60年逆戻りしました。私が生まれて初めてのめり込んだ音楽がこの曲なのです。今ではBob Dylan1曲が終わらないうちに眠りに落ちてしまうのに、幼稚園の頃はこのLPの表裏を聴き通してやっと眠りつくほどだったそうで、おかげでこの名曲のメロディは今でも諳んじられるほど。私のハイフェッツ=トスカニーニ盤は幼少の私にとって悲痛な音楽だったのに比べてなんと艶やかで美しいこと。不思議な縁もあってあっという間に彼女の魅力に引きずり込まれてしまいました。彼女が古典を弾きこなしながら新しい音楽に挑戦している姿勢が好きです。現代の作曲家に委嘱した27の小品を集めた2枚組27 piecesは硬軟混淆で手強かったけれどそれなりの予習をして文化会館に足を運びました。この建築を体験させようとゼミの学生を連れてきた教授の心意気にも感服。そしてHilary Hahn。前半はモーツァルトとバッハ。伴奏のCory Smytheのピアノの美しさに先ず感動。後半は20世紀のコープランドを挟んで現代。だんだん聴く耳も乗ってきて、アンコールを含めてラスト4曲の27 piecesCD曲で極まりました。繊細な現代ピアノに重なる消え入るようなヴァイオリンの調べに目を閉じていつまでもひとりで余韻に浸っていたいと思いました。60年前のハイフェッツ。この感動は彼女のおそろしく完璧な技術にささえられているのでしょう。終演後にDylanとは違ってサイン会を開き、誕生日だった学生にはケーキまで描いてくれるHilaryが好きです。で、締めは仲良し2人とHilaryにシャンパーニュ。幸せな夜だったなあ。開演前のハヤシライス美味しかったなあ。

mirror neuron

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旧くからのいくつかの縁の綾に漂う不思議なバー。3度目でしかないのになぜかいつも気になっていた場所。無垢のアルミ板のカウンター、壁から突き出したショーケース、不思議な小物。この小宇宙の所以を物語るポスター。私の65歳の誕生日に14年半の灯を消すことになって、旧くからの友とその元気な連れ合いとの鼎飲。[ハナミドリ]から山手線を半周抱えて来たトルコ桔梗がこの空間の最期を伴にすることができたらうれしいな。おつかれさま。

the night before

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上質の艶やかさを柔らかく漂わせてくれるトルコ桔梗に味わう幸せな時間。65歳の誕生日まであと1日。

a skyline bizarre

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小石川に残る心地よい小宇宙の真後ろに異形の白。野球はやはり空の下でなくては。後楽園という名が私をここから遠ざけていたのかもしれない。


睡蓮

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小石川後楽園の奥の池には睡蓮、スイレン目スイレン科 Nymphaeales Nymphaeaceae。姿が似ている蓮はヤマモガシ目ハス科Proteales Nelumbonaceae。

小石川後楽園

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初めての小石川後楽園。人気のハナショウブより蓮がよかった。いい時間を過ごしました。

graphium sarpedon

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ランチのベンチで目にとまるアオスジアゲハの舞い速し

pink eustoma

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柔らかい桜色のトルコ桔梗2束のひとつは母の待つ家へ

chouquettes

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今夜のセッションでは飲まないぞと買い求めたマルシェのシューケット

神宮前#1

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足場が取れました。街にうまく溶け込むようにと設計していますがうまく馴染むでしょうか。肝心の低層部の大階段はこれから施工です。来月初めには竣工。

二度目の「而邸」

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「ぎんきょう」の前に泉幸甫さんのご自宅「而邸」見学会。泉さんの学生向け説明に聴き入りました。いい写真がたくさん撮れましたが雰囲気を一枚で表しているのはこれ。奥は深い。

ぎんきょう

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泉幸甫さんのご案内で泉さん設計のフレンチ「ぎんきょう」へ。美しい空間でいただくフレンチにワインも進み話もはずみました。学生さんたちもいい勉強になったことでしょう。


街に流れる水

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マンハッタンのPaley Parkの滝に比べると美しさでかなわないけれど、新宿副都心のこの滝も悪くはない。アングルを選んで手前の雑物をはずしてしまえば、柔らかい日差しが緑で映える初夏のランチタイム。

アトリエ・ミストラル

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富岡・高崎の旅の目玉は吉岡裕子さんのプレイエル・コンサート。三鷹の[doghouse]の隣にずっと旧くから住んでいる斎藤輝彦さんはコントラバスを弓で弾く演奏家で食の趣味がぴったりあったりしたことなどから友達付き合いをさせていただいています。彼のコントラバス・リサイタルに通っているうちに作曲家ボッテジーニが好きになりさらに伴奏の吉岡さんのピアノにも気持ちが入るようになって、幼少期以降はクラシックと言えばサティくらいだった私の音楽世界が少しずつ拡がりました。吉岡さんはエストニアの音楽に精通していて彼の国の作曲家シサスクやスメラをよく演奏します。スメラに惹かれるようになったのは彼女のピアノのおかげです。やはりエストニアの作曲家ペルトのあまり知られていない連弾ワルツUkuaru Vaissもやはり彼女のリサイタルから。そんな吉岡さんの今回のリサイタルは高崎市下小鳥町の信用金庫リノベーションのアトリエ・ミストラル。1905年製のプレイエル・ピアノが金庫のステンレス扉と共存している魅力的なコミュニティ・サロンです。自動車で来なかったのは私だけでしょうが、JR高崎駅の次の駅から歩25分という遠さを補って余りある素晴らしい時間になりました。近県にお住いの方はぜひお見知りおきを。カードを咥えている犬もかわいい。

やまどり

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群馬県の鳥はヤマドリということで「リゾートやまどり」と名付けられているのが吾妻線への旅で出会って以来気になっていたジョイフルトレイン。もともと交直両用特急用の485系を改造した車輌。1列+2列の座席配列で展望室、キッズルーム、ミーティングルームもある一見特急グリーン列車。同じ編成で「特急リゾート草津」として運行されていたこともある。これに指定席料金\520で乗れるのはうれしい。始発の大宮駅に撮鉄が群がる中これに乗り込むのはちょっとした気分。でも中はガラガラでじっくりと車輌を探訪。高崎で降りてしまうのはもったいないから18切符の季節に吾妻線の終点まで乗ってみたいな。余談だがここのところ遅延常習の高崎線はこの日も人身事故。高崎線に責はなく前橋から沼津まで繋がった超長距離運行と自殺頻発の社会が悪い。悲しい。

上信電鉄

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JR高崎駅に並列する0番線が下仁田まで走る上信電鉄。1897年開業の古参私鉄でかつては信州まで延伸の免許を取得していたことから「上信」となっているそう。日本一揺れる路線として有名だそうだが今回乗らなかった上州富岡-下仁田間のことかもしれません。赤い車両は比較的新しいオリジナル車輌6000系。内部の写真は現存最古参の200形駆動車のクハ300。高崎-上州富岡往復に富岡製糸場入場券が付いた\440割引切符を見落としてしまったのは大失敗。ただし入場券の学生割引の方が大きいので学生は割引切符に手を出さないように。初めて乗る車輌が長閑に進み行く関東平野はまさに麦秋。

麦秋の中なるが悲し聖廃墟

水原秋桜子が原子爆弾禍の浦上天主堂を読んだ句。オバマの名演技には不覚にも感動してしまいそうだったが、過ちだと認めない限りは核兵器廃絶への途は始まらないのでは。台詞として、英語であれほど心に滲みるのに、後に続いた日本人役者の演技のなんと薄っぺらなこと。情けない。


上州富岡駅

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本命のTNA設計上州富岡駅。TNAパートナーの鍋島さんは日大生産工学部居住空間コースのOG。無人駅も多いローカル線ですから駅舎とは言っても大きめの四阿といったスケール感。歴史ある街からの参照を「お題としての煉瓦」のみに限定して建築としての自立性に重点を置いています。特に現在の「観光地富岡」を体験してみるとその姿勢は賢明だったように感じられますが、実は地域性はかなり希薄であると思いました。軽くさわやかではあります。屯できる場がそこここにあって居心地のよい場所として街に馴染んでいます。お気に入り写真はどこにでもいそうなおじさんたちが気持ちよく海の向こうの音楽を奏でるの圖。後ろの車両は根性の入った鉄ちゃんなら上信電鉄と分かるかもしれません。

富岡製糸場

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高崎にピアノを聴きに行く用事があったのでTNAの上州富岡駅に寄ってみることにしました。そのついでに足を伸ばしたのが富岡製糸場。世界遺産に選定されて観光客が急増したせいか、どこかせわしい感じが周りを含めて漂ってしまっているのが残念。ほとんどが大型バスを含めたグループで一人旅は私以外にはいない感じ。街にはゆるキャラの置物はあるし、土産物屋もたくさん。モノはいいのだからもっと大切に育てていけばいいのになあ。写真は観光客が少なめの東繭置場。ほかにも見どころはたくさんです。西繭置場の改修現在形を見学できるようにしているのは良し。この先に期待しましょう。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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