ネーピード 081231

毎朝、犬たちとの散歩の後、中学3年生の娘の勉強のお手伝い。最近は地理に重点を置いています。私が中学生の頃のであれば、国名と首都はすべて完璧に頭に入っているのですが、現在では国の数が倍増して、特にバルカン半島や旧ソビエト連邦諸国など、首都が思い浮かばない国も少なくはありません。昔なら速攻で記憶できたのですが・・・。で、ネーピード Naypyidaw、どこの国の首都でしょう。2006年にビルマの軍事政権がラングーンから遷都したことを今頃知りました。ビルマからの建築留学生が「ミャンマーと呼ばないでほしい」と語っていたことを思い出します。遠い国のようですが[doghouse]の床材のチークは彼の国からのもの。滑りやすい床が苦手のフクのことを念頭に置いて選びました。ウレタンなどの塗膜がなくても木に含まれているチーク・オイルの働きでよごれがつきにくく、細かい傷にも強いのだそうです。時間の経過とともに風合いが出てくるということでしょう。私も気に入っています。この地球儀は私の誕生日に基が用意してくれたもの。いいプレゼントでした。
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2008年365回目の[doglog]。明日から2009年です。パレスチナでは空爆が続いています。平和な世界になりますように。

界隈 081230

気持ちよい冬晴れなので少し遠くまで足を伸ばそうと散歩に出かけたところ、どういうわけかハヤが少し行ったところで止まってしまい、急遽界隈モードに切り替えたところで「おとうさん」に出会いました。白柴9カ月。見かけはそっくりです。真っ赤なお洋服がよく似合っていました。一回りするだけでも、犬だけではなく何匹かの猫に出会います。ハヤもフクもそのたびに大騒ぎです。写真は[doghouse]の前で「雀の木」を見上げる猫。賑やかな囀りに聞き入っていて緊張感はありません。
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雀の木 081229

冬らしい日和が続いています。きりっと澄んだ空気に乗って、細やかに賑やかな鳥の声が聞こえてきました。すっかり葉が落ちた木に数え切れないほどの雀がとまっている様子は鈴なりの果実のようです。Strange Fruitではありません。
冬休みに入ってから斎藤輝彦さんと日本酒を飲みながらYouTubeでBill Evansを楽しみました。キーボードを叩くと好みの音楽が次から次へとしかも映像付きで出てくるのですから幸せな世の中になったものです。斎藤さんはコントラバス奏者だけあって楽器と演奏者に強い関心があります。Chuck Israelsについていろいろなことを教わりました。さすがのYouTubeにもScott Lafaroの映像はほんの数秒しかなく、彼は残念がっていました。こういう聴き方も実に面白いと思いました。
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Gin & It 081228

打ち上げの一本締めの後は新宿五丁目のバーGin & It。若いマスターの新しいお店ですが永い時を経たお酒がたくさん揃えられています。マッカランの何十年というようなものもあり何十年前のオールドパーというようなものもあります。何れにせよ昔の酒の方がおいしいのだそうです。古色蒼然としたラベルのカルヴァドスをゆっくり時間をかけて楽しんだ次は60年代だったかのジョニ赤。こういうのは水割りがおいしいとのお薦めに従いました。空になったボトルがここにあります。全体のデザインはオールドパーとは違って現行品と変わらないようですが、壜の口が私が体験したことのない形状です。「ウィスキー特級」、輸入業者「ロイヤルオーバーシーズ商会」。今では聞きなれない社名ですが「タバスコ」の商標権を持っているようです。
Gin & Itはドライジンとスウィートベルモット1対1のカクテルでマティーニの原形。Itはイタリアンベルモットの略だったのだそうです。歴史ですね。
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クエで締め 081227

「素顔のままで」という曲名で私が思い出すのは南沙織ですが、ふつうはBilly JoelのJust the Way You Are.。彼の担当ディレクターだった小野志朗さんからストレンジャーの30周年記念ボックスセットが届きました。小野さんの興味深い思い出話が解説に載っています。このヒット曲満載のLPはdoghouseライブラリーに残っていますが、CDには買い換えてはいなかったので、実に久しぶりに聴きなおしました。懐かしい。そう言えば26日のsometimeでのNew York State Of MindもBilly Joel。ちょっとした偶然ですね。workshopの打ち上げのごちそうは去年に続き玄界灘のクエ。今年はしゃぶしゃぶにして締めを雑炊。捨てられてしまうところだったアラまで炭火焼きにしてもらって堪能しました。クエは福岡県ではアラと呼ばれることもあるのですが、同じスズキ目ハタ科に別種のアラというのがいるので、ややこしくなっています。とにかくおいしい魚です。
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それぞれのsometime 081226

年末恒例のsometime。[doglog]にたびたび登場していただいている「猫おじさん」も一緒に西村和彦の叙情的なピアノと鈴木道子のパワフルなヴォーカルを堪能しました。コンビの持ち味がよく出たNew York State Of Mindが抜群でした。実は「猫おじさん」も建築家で、設計されたご自宅に鼠が出たことがあるのだそうです。鼠が出るのはその地域に鼠がいるから、との明解な説に納得。そう言えば[doghouse]の近所では最近家屋の解体が相次いでいました。やはり鼠は猫ですね。
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自由が丘[baoli]をホームページにアップしました。あっちもときどき覗いてくださいね。

ハヤのクリスマス 081225

元気さが完璧に前に戻ったハヤ。いつもとは違う「お洋服」を着てクリスマス・ツリーの前でカメラに収まりました。今こうしてキーボードに向かっている時も膝の上にハヤがいます。不憫に思ったりするのはこちらだけで、当人は気持も前とまったく変わらないようです。
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柊 081224

散歩のときは晴れていたのに今は暗く曇っています。寒く感じるのは2,3日前の暖かさのせいもあるでしょう。外に置いてある自動車の陰でしっかり根付いたヒイラギが真っ赤な実をつけています。クリスマス・イヴ。今日は日赤乳児院にプレゼントを持って行ってきます。
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20℃から4℃へ 081223

気温急降下。めったにない気温変化の中、谷内田さんと今年最後の授業で津田沼に。先週講評会を済ませた集合住宅設計演習作品を1月の優秀作品選定会用にブラッシュアップするためのエスキスをしました。意欲作ばかり6作品を3時間かけてじっくり検討。雑用に追われて慌ただしく流れていく師走の時間の中で久しぶりに密度の濃い時間でした。夜になって神保町に移動してtpoの忘年会に飛び入り。また違った密度の濃い楽しいひとときを過ごしました。帰りに事務所によって持ち帰った宛名を入れ終わった年賀状にサインをしているところです。写真は寒くなっても衰えを知らないクワズイモ。
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師走ひとやすみ 081222

昨日の最高気温は平年+8.3℃。2か月逆戻りの温度です。ひろかわさえこさんの個展に東中野のVitaminTeeに出かけました。フェルトでできた可愛いウサギもありました。写真は[doghouse]のクリスマス・リースです。
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冬至 081221

今夜は柚風呂。高度の低い太陽の陽射しが部屋の中に入り込んできます。窓辺のカーテンボックスの裏に仕込まれたフックから吊下がっている鋳物の鎖にかけられた緑が美しく浮かび上がっていました。
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雨上がり 081220

雨の上がった朝が好きです。ほどよい湿り気を帯びた空気に朝の光が淡く溶け込んでいます。そこに傘の花。手前のシマトネリコは少し枝を落とさなくてはいけません。
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京の街から 081219

今週も重森三玲作東福寺の庭。細かいチェッカーパターン。大胆ですね。こちらは枯れでほとんど茶色。
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小屋裏の時間 081218

[春日町の家]リニューアルが二期工事に入りました。築90年超の古民家での暮らしを続けていただきながらリニューアルを進めています。第一期で設備機器の更新を終え、最低限の生活空間を確保しました。これから手がける部分では天井板を取り外して小屋裏あらわしにしてしまおうと考えています。90年の時と直面する空間になるはずです。写真は隙間から覗いた封じ込められていた小屋裏。降り積もったかのような厚い埃の層が時間の経過を物語ります。製材所の名前が刷り込まれた木材や碍子をつたわる電線などできるだけそのまま残していこうと考えています。
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猫の冬 081217

「鼠騒動のおかげでおとうさんの部屋に鍵がかってしまいました。餌の置き場も変わってしまい、どこかわからなくなってしまいました。犬たちが先に見つけて私の餌を食べてしまうこともあります。基はなかなか部屋にいれてくれないし、困ったものです。私が鼠を見逃したことへの当てつけのようにも感じます。」
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冬の犬たち 081216

今年の後半はうちの犬たちに厄が重なりました。病院にお世話になり大変心配させられましたが、今は2頭とも元気。何もなかったかのように穏やかです。ハヤは大事にされ過ぎていっそう甘えん坊になってしまったようです。フクは換算年齢84歳とは思えない健脚で食べ物に目を光らせています。寒くなってきたので一緒にいることが多くなってきているようです。
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初冬の紅 081215

雨上がりの中庭にあるほとんど葉の落ちたブルーベリー。なぜかすっくり真上に伸びた若い枝にだけ真紅の葉が残っています。ほとんど色のなくなった季節の中でしっとりと輝いていました。
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ここにも鼠 081214

[doghouse]にも鼠が出現しました。中庭に面して4つ並んだ個室[cell]の一つには犬たちには届かない箱階段の上に猫の餌が置いてあって、フクやクウが勝手に出入りするので引戸はいつも開いています。前足が片方しかない猫の目を盗んで鼠が侵入するのは簡単。[cell]と[cell]の間にある配線用の小穴を通って一番遠い[cell]に姿を現したものと思われます。大騒ぎの末なんとか鼠を追い出し、問題の[cell]は常時施錠して緊急対応策としました。鼠と共生というわけにもいかないので、もう一匹猫を飼うのがいいのではないかと話し合っています。写真はうちに昔からいるネズミ。かわいいでしょ。
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寄席に鼠 081213

先日とあるところでご一緒したひな太郎師匠のご縁で、十数年ぶりに寄席に行ってきました。浅草でのDVD収録のための特別寄席。生の寄席の魅力を堪能しました。至近距離での芸は予想以上の臨場感。中学生の頃にテレビでおなじみだった「月の家圓鏡(橘家圓蔵)」「三遊亭歌奴(圓歌)」を現在進行形で観るのはちょっとした衝撃でした。圓歌80歳の芸は見事。会場の浅草演芸ホール4階「東洋館」は渥美清・萩本欽一・ビートたけしらを輩出した、歴史ある演芸場。改装を繰り返し、歴史が塗り込められた空間には不思議な魅力がありました。うまく写真に捉えられているいるでしょうか。本番収録中に中2階に円形に張り出した壁に出現し、階段から舞台袖へと這い回った大きな鼠にびっくり。ディテールまで非日常的でした。
締めは近くの「大多福」でおでんと桝酒。浅草にひたりきった夜でした。予定どおり寄席の前に並木藪で一杯ひっかけられていれば完璧だったのに・・・。
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京の街から 081212

東福寺の庭も重森三玲作。チェッカーパターンの刈り込みが印象的です。温暖化のせいか枯れが目立ったのは残念。
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扉も師走 081211

[二軒家アパートメント]に恒例のリースがかかりました。大家さんありがとう。師走ですね。
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窓の外は 081210

お世話になっている仕事先の応接室でのショット。季節に合わせて部屋に彩りをそえてくれているディスプレイがクリスマス・モードになっていました。外濠通りを眺めるトナカイ。おもしろいなあ。
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山の記憶 081209

土曜日の登山の筋肉痛がまだ残っています。特に階段の昇降が辛い。心地よいと言えなくもないこの痛みはやがてなくなりますが美しい眺めの記憶はいつまでも残ります。絵画のような情景でしたね。これは南から少し西の方角。真鶴岬と伊豆半島が重なってみごとな縞模様になっています。
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山上の宴 081208

思ったよりも少し厳しかった行程をなんとか乗り越えて辿り着いた大山山頂では、北から西まで270°まったく遮るものがない非日常の展望が眼前に拡がります。雲ひとつない空の下、きりっと澄み切った空気の中でワインで祝杯。シャトー・メルシャンの長野シャルドネと甲州。いままでに味わったことのない感動でした。神聖な山の上では赤より白という意見に納得。逆光に浮かび上がった樹形も神々しく見えます。
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お供で登ってきたラブラドールに目は引き寄せられました。フクと登山もいいだろうなあ。
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紅い葉はほとんど落ちて色としては黄色だけが残る、秋の終りの山。ススキが絵になっていました。
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大山登山 081207

大菩薩峠に続いての山行きは大山。雨は前夜のうちに通り過ぎ、みごとな快晴でした。秦野からのバスの終点ヤビツ峠から登り始め登頂後大山宿坊に降りるコース選択のおかげで、犬の散歩以上の運動をしない初心者も爽快に踏破できました。登頂祝宴、大山温泉につかって豆腐宴、海老名での反省会。楽しく飲みました。写真は大山山頂阿夫利神社から相模湾に浮かぶ大島の遠望です。
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紅葉の便り 081206

京都から紅葉の便りが届きました。華やかです。
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photo by Y.Hattori

今朝は早起きして、大山登山に行ってきます。まだ真っ暗ですが、快晴のようです。

京の街から 081205

重森三玲邸書院。障子にも斜めの線が使われています。美しい建築です。
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[春日町の家] 081204

築90年超の木造家屋のリフォーム[春日町の家]の半分が完成。新しくなった部分に生活を移していただいて、残りの部分の工事にかかります。柱梁などのほか時が刻まれた建具もできるだけ再生する方向で設計を進めました。しっとりと落ち着いた空間ができあがっています。
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photo by F.Aketa

聖護院大根 081203

三鷹でとれた聖護院大根です。薄く切って酢漬けにしました。冬の野菜ですね。
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カンボジアから 081202

カンボジア帰りの友人の家でカンボジア手料理をごちそうになりました。持ち帰ったさまざまの珍しい香草があふれた白にぴったりのお食事でした。締めはモヤシと香草を山のようにのせたフォー。25年くらい前のパリのベトナム料理屋での感動を思い出しました。写真はおみやげにいただいた生胡椒。肉と炒めて香辛料でありながらちょっとしたツマミになっていました。
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勝沼スカイライン 081201

勝沼では周りを見渡せばすべてが山。空模様の移り変わりとともにさまざまな姿を見せてくれます。私の生れ故郷の神戸もそうだったけれども、山が見える町はいいなあ。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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