いさなとり

「いさなとり」やわらかい響き。海、浜、灘にかかる枕詞でクジラの古名「勇魚」(いさな)から来ていることを小池光さんの「うたの動物記」で習いました。ゆっくりゆっくり進む原稿書きと同じ画面で、チリの大地震に因る海の脅威が一日中画面に映し出されていました。岸壁が潮で洗われる程度の被害で済んでよかった。まだ降りやまぬ雨をながめるハヤとわれ感ぜず眠るフク。午後に雨が上がって犬たちは救われました。
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unsung hero

サイデンステッカーと松本道弘の「日米口語辞典」では「縁の下の力持ち」をunsung heroと訳しているのだそうです。福岡伸一の「生物と無生物のあいだ 」で学習。面白い本でした。受験勉強としてただ覚えるだけだった「生物」がこんなに魅力的だったとは。事実だけをただ正確に読ませたって、凡人にはちっとも頭に入らないということですね。生命の複製のしくみの構造的美しさにはほとんど感動です。もののついでにちょっと触れられていた「日米口語辞典」、手に入れたいと思ったけど、難しいようですね。雪の[doghouse]。集められた雪は「縁の下」で時間をかけて溶けて行きます。我が家のunsung heroかな?
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春の予感

風が強いので外に出ると寒いけれども、陽ざしは春の気配を含み始めているように感じます。ガラスの暖かい側ではかわいいランが小さな花をつけています。素性が定かではなく名前はわかりません。「春の予感」。いい歌だったなあ。
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鬼 節分 福

立春。ということは昨日が節分。かわいい鬼が箱から出てきています。Wikipediaによれば1985年から2024年までに限っては2月3日が節分。2024年の閏年以降は2月2日の節分も出現し2104年以降は2月4日も出現するのだそうです。
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紅梅に残雪

初雪はさっと通り過ぎました。翌朝のあたりの様子は犬が喜ぶというほどのものではなく、歩き易くなっている轍の頭上に絶妙な間合いで雪解けの滴を落としてくる幾条もの電線を恨めしく思いながら、先ずは散歩の好きな犬たちを歩かせました。木々の枝に僅かに残る雪が朝の陽を受けて輝いていました。
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雪客

鷺の別称の「雪客」を「うたの動物記」で習いました。鳥に雪は鷺で魚に雪は鱈。日本語はいいなあ。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット。表音表意とりまぜて、節度なく、というか、しなやかに思いを綴っていきます。2月に入ったところで東京では久しぶりの雪が降り始める中、吉岡裕子さんのピアノを聴きに行きました。ショパン、メンデルスゾーンとその姉のファニー・メンデルスゾーンなど。会場でいただいたブックレットには彼らのあいだで交わされた書簡も添えられていました。メンデルゾーンのピアノ三重奏曲第一番。第二楽章が気に入りました。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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