Bob Dylanの欧州公演が続いています。5日はドイツそれからフランスへ。2日目のストックホルムでは1993年に3回歌われて以来セットリストから姿を消していた
One More Cup Of Coffee (Valley Below)が登場しました。1978年の武道館では4回歌われています。懐かしい。今回はヴァイオリンをフィーチュアした原曲とまったく趣の違う演奏です。リードギターの音色が60年代のロックです。

駐日ケニヤ大使のアウォリさんのお別れ会で芝の「とうふ屋うかい」へ。外国人観光客に大受けしそうな映画のセットのような空間が東京タワーの足下に展開されていました。ケニヤでの再会を願った感動的な別れのあいさつの余韻の中、中庭でカメラにおさまった映像です。池、鯉、東京タワー、鳥居。どれが虚像でどれが実像か定かではありません。よその国の人にとっての「わかりやすい日本」は現実とはおよそ乖離しています。よその国の文化に触れる機会には、表層の記号に惑わされずに、少しは内側に入り込んでみたいものです。ちなみに東京タワー展望台の数年前のリニューアルには「ワークショップ」として3人でかかわりました。私の担当の展望台2階も水面で揺らいでいます。

五反田のデザインセンターでお花見。階段で垂直方向に移動しながら上から下から眺めるスタイルが新鮮です。お酒もワインがぴったりという雰囲気だったのは建物の性格もあるでしょう。建築はモノとしてのデザインと共に使われ方も大切であることがよくわかります。

私たちが31年前に西麻布に設計事務所
「ワークショップ」を開いた14ヶ月後、その昔霞町と言われていた交差点近くに「Beach House」という焼鳥屋が店を開きました。その当時の私たちは土曜も日曜もなく仕事をし、月の半分くらいは事務所に泊まり込むような暮らしでしたから、お酒を飲むような機会はめったにありませんでしたが、三人のうち誰かが外国に建築行脚に出かけるような特別の機会には「Beach House」で大酒を喰らうのが決まりになっていました。当時そのあたりはすでに「西麻布」として有名になりつつあり、流行りの洗練されたお店もまわりにはたくさんあったのですが、「Beach House」はいつまでも私たちの原点であり続けました。というわけで、それぞれが独立して事務所を持つようになってから後も「ワークショップ」創立記念日である4月1日には他ならぬ「Beach House」に集まるのが習わしになっています。流行りの店は時の流れとともにどんどん入れ替わり、街の様相はますます華やかになっていますが、なぜか「Beach House」はいなせな大将と共に30年前からずっと変わることなく、三人で建築を始めたころのスピリッツを確認するかけがえのない場であり続けてくれています。

Bob Dylanの新曲が発表されました。一日だけのフリー・ダウンロード。4月28日発売予定のTogether Thorough Lifeからの1曲。誰がつくった曲というよりはほとんどpublic domain。素直に音楽として楽しめます。Together Thorough Lifeは収録10曲のうち9曲がRobert Hunter(Grateful Deadの作詞家)との共作だそうです。深夜にYouTubeでDylanのライブを聴いている時に、仕切りのガラス戸で影絵になった植物を写しとってみました。

陽射しのおかげで寒さが少し和らぎました。フクと一緒に中庭のデッキに寝そべってファインダーを覗いていると、去年よりは少し早く植えたルピナスをはじめとして、さまざまな小さな「色」が見つかります。

建築学会の住宅見学会が
[doghouse]であって、たくさんの建築専門の方々がいらっしゃいました。お酒も入ったせいでしょう、みなさん寛いでくださって、話にも花が咲き、とても楽しい宴になりました。フクは始まりからずっと群れに溶け込んでいました。ハヤは宴たけなわの頃まで「自宅待機」。クウはいつものように終始姿を隠していました。今はみんな思い思いに寛いでいます。
