すっきりしない天気。散歩そして黙祷。昨日は勝沼に珍しく車で出かけました。途中初狩で一服。ここからは晴れていれば富士山が見えるし、「商売」がさっぱりしているので、手前の談合坂よりずっと好きです。しかも、谷地の反対側を並行して中央本線が走っていて、山を背景に屋並みを縫って行き来する鉄道を模型のように楽しむことができます。短いあいだに「かいじ」上下と普通列車2種、さらにそう頻繁には走っていない青いEH200に引かれる貨物列車の姿を捉えることができました。三脚が欲しいな。後ろに見える少しくたびれた感じの細長い建造物はリニアモーターの実験線です。

少し以前はwebと言えばクモの巣のことでした。これは[doghouse]で見つけたもの。苦労して撮影したものを、珍しくフォトショップで明度調整した映像。中央に写っている主をよく見ると、少し不気味。あいかわらずはっきりしない天気で、朝晩は中庭が一番快適かな。烏を含む鳥の声を見上げながらの新聞もおつなものです。

昨日のゴーヤの写真は実ではなく蕾でした。天候不順のせいでしょうか、
[thyme]でもまだ小さいのがひとつだけのようです。アゲハもいつもより少ないようだし、うちは虫が来ていないのかも。そう言えば昨日の天声人語でアゲハの幼虫のことを「柚子坊」と呼ぶことを知りました。これならそんなに嫌われないかも。
雨の予報ははずれて、散歩に苦労はありませんでしたが、あいかわらずすっきりしない空模様です。元気いっぱいに葉が生い茂ったゴーヤに小さな実を発見。大きくなるのでしょうか。

そろそろしゃっきっと夏になってほしいな。これは米沢の生姜。からだを温かくするそうです。プロポーションが気に入って大内宿で手に入れたまな板の上にのっています。

散歩から戻ってくるころ、「ぽつり」というよりは「ちっ」という感じで時折灰色の空から落ちてき始めていた水滴が、今は盛夏らしからぬ小糠雨。静かな時がゆっくりと流れています。音楽は珍しくバルトークの繊細なピアノ曲。高橋悠治の音だからこの湿ったアジアの時間にぴったりなのでしょうか。「基礎的実験期」と分類される初期作品で、サティにも通じる隙間の多い音楽。SACDだから音もいいような気がします。ひとりだし窓は閉まっているし大きな音にしています。お茶はロンドンから持ち帰ったRussian Caravanと名付けられたKeemunとOolongのブレンド。冷やしてもおいしそう。傍らのテーブルの小さな鉢で雰囲気を出している小ぶりのクワズイモ(おそらくシマクワズイモAlocasia cucullata)の緑がきれい。葉の先に「ぷつっ」と現れた水滴をカメラが捉えました。よーく見ると水滴の中にもクワズイモの葉がまるごとおさまっています。フクもハヤもクウもほどよい間を置きながら静かにお昼寝です。朝日の「うたの旅人」は小津の「東京物語」の尾道の「夕の鐘」。読ませます。新聞の活字はほとんど読んでしまったし、そろそろ
「地図の歴史」の世界に入り込もうかな。

ユーロスターのロンドン側のターミナルは2007年からセント・パンクラス駅。1868年建設の古い駅舎を改装したもの。この巨大なアーチ状のガラス屋根には圧倒されてしまいます。大きな吹き抜けでホーム階と下階がつながっているので、下階のアーケードやウェイティングも快適です。地下にごちゃごちゃと売店を並べた東京駅とは大違い。

愛嬌のあるオブジェがあちこちに置かれています。

リニューアルで延長された部分の屋根は大屋根と対照的デザイン。ユーロスターとぴったりです。

村上から鶴岡へは海岸沿いの道を走りました。険しい山が海に迫り、数知れない切り通しやトンネルのあいだに小さな村落が繰り返し現れる楽しい道です。おまけに横を羽越本線が走っています。途中には笹川流れと名付けられた景勝地も。ほぼ真北に向かっているということは左手の日本海が西。晴れていればこの上なく美しい夕景になったに違いありません。途中小さな砂浜で一服。薄茶色の少し粗めのきれいな砂の上を渚に近づき、久しぶりの日本海の水を足にかぶってきました。海の上に微かに見えた島影は佐渡ではなく粟島であることが後でわかりました。海の気配を捉えようと構えていたカメラに、餌を漁るカラスの滑空がおさまりました。

カラスが羽を休める大岩の上には小さな海鳥の先客。緊張感のある対話のように見えました。
