
Sicilia series。ミラッツォの北の地中海に浮かぶエオリエ諸島の一つが火山で有名なストロンボリ。どういうわけか長男が小さいころ火山が好きで学習に付き合わされて名前を鮮明に覚えている。1991年6月に普賢岳の溶岩流で亡くなったクラフト夫妻の原点がストロンボリだそうだ。現在も火山として活動中で丘の上の城跡から望遠で捉えた写真に写っている雲のようなモノは噴煙のはずだ。


学芸大学に集合住宅が竣工した縁でずーっと前から行きたかった[ri.carica]に立て続けに3回も通った。旬の食材、自然派ワイン、気の利くスタッフ、いい店だ。ri caricaはイタリア語で再充電という意味だそう。都立大学の2号店は [carica. ri]、近くの3号店は[あつあつri.carica]とおもしろい。珍しいイタリアのイワシ缶詰に店で出会った直後にシチリアのシャッカで同類品を見つけて、重たいのを持ち帰った。こっちはイワシの塩漬けだった。


Sicilia series。シチリアの都市はどこも個性がある。電信柱、看板、コンビニがない。地域性から遠いどこにでもあるアイコンの類が見当たらないのも幸いしているのだろう。カメラに収めたくなる場面が無数にある。ランダッツォの市庁舎の歴史を刻む開口部にはめ込まれた現代的なサッシには中庭のアーチや窓の実像もあれば広場の反対側の街並みの虚像も重なっている。反対側から街を撮った写真は実像のみだがガラスのひび割れが重なっている。写真は意外にモノを言う。

西鉄時代からのライオンズファンが西武球場のダグアウトテラステーブルを予約してくれて虎見物に出かけた。無死1,3塁でダブルスチールを決められ一死も取れずに得点されてしまうような素人野球で、予想どおりの惨敗だったが、屋根付きアウトドアの野球空間が気持ちよく、5人で卓を囲む宴は楽しかった。東京ドームの巨大な人工空間とは好対照だし負ける相手が讀賣でないのが何より。ボールパークは本来は露天で天然芝であるべきだと思うが、ここは人工芝のデメリットを活かして試合後の球場を開放しているのが楽しそうだった。藤浪の復調の兆しがあったのが虎の唯一の成果か。


Sicilia series。シチリアでも鳥のつがいは仲良しだ。ソルントの丘の上の遺跡のシチリア独特の植物に留まっているのはカターニャの屋根の上のハトとは違う。


Sicilia series。なんだスズメか、と言ってはいけない(笑)。シチリアスズメもどこにでもいたけれどモツィア島で写ったこの写真を見ると確かにシチリアスズメだ。パレルモ考古学博物館中庭にいたツグミのような鳥はクロウタドリの雌のようだ。鳥は雄の方が派手な色合いで歌もうまい。