長崎の現場の電柱の移設。車でアクセスできない斜面地のわりにはスイスイ事が運びました。以前、東京での電柱移設の折、東電に呼びつけられ、不愉快な交渉が続いたことを思い出します。基本的には東電も九電も同じはずだから、あの事件以来トーンが変わったのに違いありません。何にせよ視界がかなり整理されて、めでたしめでたし。何事もトライしてみるものです。

長崎の現場近くで目にとまった、上棟式の吹き流し。風に煽られて舞っているよう。それぞれの風土のならわしが面白いですね。現場は竣工まで一カ月を切り大忙し。週一の打ち合わせは朝から夜まで休む間がありません。こういう時間の過ごし方は何十年ぶりですが、デスクワークよりずっと楽しいなあ。


また長崎へ。週一はちときついけれども、楽しみもまた多し。日本列島は梅雨の雲に覆われていて、エスキスがはかどりました。忙しさに追われているとどうでもいいことについ向きになることもあって反省しています。日曜日の脱原発デモを微塵も報道しない日経新聞に載っている「私の履歴書」。物理学者米沢富美子さんの怪物ぶりを楽しませていただいていますが、「向き」と書くことをそこで教わりました。日本語はたいせつに。坂の上の屋根の上の長崎の猫のようにゆったりといきたいなあ。

資生堂ギャラリーで仲條正義さんの個展のオープニング・レセプション。大賑わいでした。建築関係のパーティとは雰囲気が明らかに違っていて、気のせいか美女が多い。新作は今まで以上に元気いっぱい。写真のカードとバッヂから情熱が伝わるでしょうか。人生の18年先輩。刺激になりました。

台湾土産のちまき。里帰りで暫くお休みだった吟品で台湾駅弁話のついでにでてきました。特に味付けはなく蜂蜜をかけていただきました。冷えていてプルンとした食感が蒸し暑さを弾き飛ばしてくれます。食文化も連なっているのですね。

午後からの台風一過の夏空が俄かに黒雲に覆われる不安定な天候。現場打ち合わせはさくさくと進行ですが、隙あれば五島にでもといつもより一泊多い旅程は儚くも打ち合わせで埋まってしまいました。竣工まであと一カ月。現場は熱気にあふれています。昨日昼前に降った激しい雨の折、樋のない屋根から雨滴が落ちる様子を確認しました。屋根のかかった外部テラスでは大雨の最中、大工さんの作業が続いていました。いい空間になりそうです。屋根と屋根の隙間からの雨や光がどのような情景を創り出してくれるか楽しみです。


山珍居ランチメニューから。豚唐揚げ。トンカツとは趣の違う台湾の味です。
